こんにちは、あゆみです。
映画館にて『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』を観てきました。
朝目覚めると、妻と出会っていない世界になっていたというパラレルワールドロマンス映画です。
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フランス映画らしいユーモアに笑いつつ、人間の本質を覗き見るようなストーリーに「愛とは」と思いをめぐらせる作品でした。
監督は、『あしたは最高のはじまり』のユーゴ・シェラン。最近だと、『MISS ミスフランスになりたい!』の製作にも携わっています。
この映画、主演の2人が本当に素敵…!
ラファエル役を演じたフランソワ・シビルは、『FRANKフランク』でカンヌ国際映画祭において若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞。
『おかえりブルゴーニュへ』や『パリのどこかであなたと』にも出演しています。どちらも良い映画だったな…。
オリヴィアを演じたのは、ジョセフィーヌ・ジャピ。この女優さんの小動物系の笑顔と、スタイル抜群の美しさったらない!
この役をオーディションで射止めたそうです。
フランソワ・シビルは現在31歳。ジョセフィーヌ・ジャピは現在24歳。歳の差はあるけれどお似合いのカップルを好演していました。
学生時代を演じるのはちょっと無理があったけど(笑)


(C)2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS
おもしろい親友役のフェリックスを演じたのはバンジャマン・ラヴェルネ。
『セラヴィ!』でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされ、本作ではセザール助演男優賞にノミネートされました。
フェリックスの役どころは、ユーモアたっぷりながら一途に人を想い続けることの大切さを描く重要なキャラクターでした。
フランスのジョークというか、笑いポイントって結構ツッコんだこというのが面白い。
もくじ
『ラブ・セカンド・サイト』キャスト

(C)2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS
役 |
キャスト |
ラファエル |
フランソワ・シビル |
オリヴィア |
ジョセフィーヌ・ジャピ |
フェリックス |
バジャマン・ラベルネ |
『ラブ・セカンド・サイト』感想、考察。ネタバレあり。

(C)2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS
小説家のラファエルは、自分の小説のラストで妻をモデルにしたキャラクターを殺します。
それは実生活でも、彼女を排除するような意味があったのでしょう。
売れっ子作家として天狗になっていたラファエルは、オリヴィアへの関心がなくなっていたのです。
しかし、目が覚めるとラファエルは作家ではなく国語教師に。オリヴィアは有名ピアニストとして活躍する人物になっていました。
その状況を理解したラファエルは、未完だった小説を書いて世に出すことではなくオリヴィアを振り向かせるために動きはじめます。
「小説家としての自分」を取り戻すよりも、「愛する存在をとりもどすこと」をまず選んだところにオリヴィアへの愛を感じられるのではないでしょうか。
仕事第一で、自分の名声を一番に考えていたならパラレルワールドの中でも小説を完成させれば良かったものをそうしませんでした。
本当に大切なものは失ってみないと気付けない、という悲しい現実を見せられたように感じます。
最後は割と丸く納めた感はありますが、相手の幸せを想って一度は身を引く。というのが、とても切ないけれどなかなかできることではないと思うのでグッときました。
後味は良いけれど、考えさせられる映画でしたね。
卓球とフランスの関係
ラファエルとフェリックスは卓球の試合に出ていました。ちょっと気になって調べたところ、卓球ってフランス発祥のスポーツだそうです...!
13世紀フランスで「ジュ・ド・ポーム(手のひらゲーム)」として行われていたのが起源だそうで。
その後19世紀にイギリスで発展したんだとか。
霧の街ロンドンと言われるだけあって、雨が止むまでの間の暇つぶしとして行われたんだそう。
豆知識でした。
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『パリのどこかで、あなたと』感想、考察。ネタバレなし。静かながらあたたかな余韻が残るヒューマンドラマでおすすめ。
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