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『スタンド・バイ・ミー』青春映画の不朽の名作。あらすじと忘れられない名セリフ解説。

2021年5月28日

こんにちは、あゆみです。

今回は、あの名作映画『スタンド・バイ・ミー』2021528日に金曜ロードショーで放送されるということで、あらすじや名セリフに注目して解説していきます。

青春映画といえば!あの主題歌と言えば!の『スタンド・バイ・ミー』。やっぱり名作です。

監督は、ロブ・ライナーです。『恋人たちの予感』(1989)、『ミザリー』(1990)で有名な監督です。最近では『記者たち 衝撃と畏怖の真実』(2019)を監督しています。

俳優としても活動していて、メグ・ライアン×トム・ハンクスのロマンス映画『めぐり逢えたら』1993)、レオナルド・ディカプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』2013)などに出演しているんだとか。

『スタンド・バイ・ミー』原作は、あのスティーブン・キング50本を越える小説が映画化されている超有名作家ですね。 

代表作は「グリーン・マイル」「キャリー」「ショーシャンクの空に」など。どれも有名すぎる…!

『スタンドバイミー』キャスト

 

キャスト

ゴーディ・ラチャンス

ウィル・ウィートン

クリス・チェンバース

リバー・フェニックス

テディ・デュチャンプ

コリー・フェルドマン

ヴァ―ン・テシオ

ジェリー・オコンネル

作家

リチャード・ドレイファス

エース・メリル

キーファー・サザーランド

ラチャンス夫人(ゴーディの母)

フランシス・リー・マッケイン

ラチャンス氏(ゴーディの父)

マーシャル・ベル

デニー・ラチャンス(ゴーディの兄)

ジョン・キューザック

『スタンド・バイ・ミー』ざっくりあらすじ【ネタバレあり】

1959年の夏の日、人口たった1281人のちいさな町に暮らす少年4人は、「死体を見に行く」旅に出る。

3日前にブルーベリーを積みに行ったきり行方不明になっていた少年ブラワーが、森の中で死んでいるという話を聞きつけたバーンが、ほかの3人に話したことがきっかけだった。

ぽっちゃりでこわがりなバーン(ジェリー・オコンネル)。

物語を書くのが上手く、頭が切れるゴーディ(ウィル・ウィートン)。

ガキ大将のクリス(リヴァー・フェニックス)は貧しい家庭で不良の兄がいるが、正義感あふれるゴーディの親友。

テディ(コリー・フェルドマン)はノルマンディの帰還兵の父親がいて、向こう見ずな破天荒な性格。

ゴーディは兄のデニー(ジョン・キューザック)を車の事故で亡くしてから、両親から相手にされず寂しさを感じていた。

町の不良エース(キーファー・サザーランド)は、容赦なくコーディらに暴力をふるったり街のポストを壊して周るなど、悪さを働いていた。

汽車の線路を歩きながらブラワーの死体があると思われる森の中を進んでいく4人。

汽車が迫る中、根性試しをする危険なテディをクリスが諭したり、いつでもクリスは仲間の心配をしていたのだった。特に元気のない

いつもは危険で立ち寄らないクズ鉄置き場に入って、たわいのない女の子の話をしたり気ままに楽しんだりした4人だった。

クズ鉄所にいるのが持ち主にバレて「急所をねらってくる」と噂の犬チョッパーに追われて慌てて逃げだした。

戦地で精神を病んだテディの父に関して、ののしられたことで大泣きするテディ。3人が慰めながら道を進む。

ゴーディは死体を見に行くことに乗り気ではなかったが、死体を見つけたら英雄になれるという勢いで出発してしまったのでそのまま向かうのだった。

道すがら、クリスはバーディに「中学に進めばバーディは頭のいい奴らとつるむようになる。君はいい小説家になれる。」と話す。

無理だ、と話すゴーディだが、さらにクリスは熱心に話した。

「君の父親は何もわかっていない。君は才能がある。ものを書くのが上手い。でもそれをだれかが育てなければ才能も消えてしまう。君の親がやらないならおれが守ってやる。」

近道のために汽車に追われながらも橋を渡り切った4人。野宿をして夜を越すことになった。

ゴーディの作ったパイ食い競争の話をしたり、ラジオを聴きながら夜通し話し尽くしたのだった。

3にんが眠り、クリスがこっそり持ってきた父親のピストルを持って順番にひとりづつ見張りをしていた。

兄ではなくお前が死ねばよかったと父親に言われるという夢にうなされめ目覚めたゴーディ。

見張りをしていたクリスと話をする。一緒に進学組に入ろうと誘うクリスだが、自分の家庭が悪いせいでそれは無理だと言い張るクリス。

給食費を盗んだ件でクリスは停学になっていたのだが、実は先生に返しに行こうと思って居たのだった。しかしそのおカネを別の教師に盗まれていた。教師が新しい服を買っていたのがその証だったのだ。

家庭が貧しいせいで偏見の目で見られることを涙ながらに語るクリスは町を出たがっていた。

翌朝、無数のヒルに咬まれながらも川を越え、そして森の中でブラワーの遺体を発見したゴーディら一行。

兄の死と重なり、涙ながらに思いを吐き出すゴーディを慰めるクリスだった。「君はきっと大作家になるよ。書く材料に困ったらぼくらのことを書け」と話したのだった。

ブラワーを担架に乗せて連れていこうとしていた矢先。話を聞きつけたエースらも同じタイミングで車でその現場に現われた。

死体をよこせとナイフでクリスを脅すエースに、ゴーディが銃を持ってだれにも渡さないと銃口を向けた。安全装置を外してじっと睨むゴーディに「ただじゃ済まさない」と言って去っていたエースらだった。

4人は匿名で警察にブラワーの遺体を通報した。

町に戻った4人。2日間の旅で、様々なことを経験した彼らには町が小さく見えるのだった。

また、中学で。と言って別れたが、その後ゴーディはテディとバーンとは自然と疎遠になっていった。

大人になった今、ゴーディは結婚して4人の子どもがいる。テディは目が悪くて希望の軍隊に入れず、刑務所を出て一時雇で働いている。

クリスはゴーディと一緒に町を出て、猛勉強ののち大学へ進学して弁護士になった。

先週レストランで目の前の客の喧嘩を止めようとして、喉を刺されて死んでしまったのだった。

現在、大人になり、ふたりの息子をもつゴーディはパソコンに向かってキーボードを打つ。

「クリスとは10年以上会っていなかった。しかし、彼のことは決して忘れない。あの12歳の時のような友だちはもうできない。もう2度と。」

『スタンド・バイ・ミー』感想、考察

台詞が忘れられない青春の名作

1986年の作品ながら、今観ても全く色あせない青春映画の名作です...

小さな町の中だけが自分たちの世界。家族のことや環境にそれぞれ葛藤を抱える少年たちが、それぞれ思いを吐き出します。

冒険のハラハラ感の中で彼らが少しづづ成長していく姿に胸が熱くなります。

特に、兄を亡くし両親から愛情を感じられずに思い悩むゴーディにかける、クリスの言葉が素晴らしい!

「君の父親は何もわかっていない。君は才能がある。ものを書くのが上手い。でもそれをだれかが育てなければ才能も消えてしまう。君の親がやらないならおれが守ってやる。」

こんな風に言ってくれる友人はなかなかいないでしょう…。

『ブックスマート』(2020)で自分のことを卑下したときに「私の親友をけなさないで!」と友達に言われるシーンと近いものを感じます。

そして、5人で野宿したときに作り話のオチに対して、クリスをはじめ全員がダメ出しをするところもおもしろい。

父親はゴーディの小説の話を聞いてもくれませんでしたが、友人らは全員で真剣に耳を傾け率直な意見をくれたのです。

将来小説家になるバーディが、物語を作ることの楽しさだけでなく、まわりにも受け入れられるストーリーとは何か、というのを自然と学んだように思えるシーンでした。

野宿をした朝、野生のシカに出会ったゴーディがそのことをそっと心にしまうシーンも印象的です。はじめての冒険を通して秘密をもつというのが、おとなへの一歩を踏み出したように感じます。

リヴァー・フェニックスの出世作

リヴァー・フェニックスが演じたクリスは、若くして亡くなったリヴァー自身に重ねて見ることができるキャラクターだと言えます。

両親の方針で、カルト団体で暮らしていたリヴァーはに幼いころ団体のメンバーから性的虐待を受けていたそうです。その後母親に連れられハリウッドの世界に入ります。

『スタンド・バイ・ミー』以降も『旅立ちの時』(1988)、『インディージョーンズ/最後の聖戦』(1989)、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)など数々の作品で活躍していましたが、1993年にドラッグのオーバードーズで亡くなったリヴァ―。

もし彼が生きていたら、今51歳。進んでインディーズ作品に主演していた彼の出演作をもっと観たかったですね…。

どんな俳優になっていただろうかと考えずにはいられません。

弟のホアキン・フェニックスが『ジョーカー』(2020)でオスカーを受賞した際、スピーチでリヴァーが17歳の時に書いたという詩を読み上げています。

「愛をもって人を助けよ。その末に平和がある。」

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