
トリマーとして働いているけど、しんどい。自信がなくなってきて向いてないんじゃないかと思う。
こんな疑問にお答えしていきます。
この記事でわかること
1.トリマーに向いている人の特徴
2.トリマーに向いていない人の特徴
3.トリマーの仕事がつらい人へ
この記事を書いている私は
- トリマー歴11年目
- 東京、大阪の計5軒以上のトリミングサロンに勤務経験あり
- 都内トリミングサロンにてチーフ経験あり
- 現在は都内の地区内で最も高額のトリミングサロン勤務7年目
- ワンちゃんのスタイル雑誌の掲載経験多数
もくじ
向いているひとの特徴
動物がすき
当たり前ですがこれは大前提!トリマーになると、中には咬みついたりこわがりのワンちゃんと接しなければいけません。
そんなワンちゃんをリラックスさせるには、
「わたしはあなたのことを大好きだよ~」というオーラを出しまくる。
そして優しく声をかけて、めちゃくちゃ愛をこめて接してあげる。
こうすれば、心を閉ざしがちなワンちゃんとも仲良くなれるので動物のことを好きって気持ちは絶対必要です。
体験談
初回の来店時では怯え切ってしまって、抱っこしようとしたときに咬みついてきたミックス犬がいました。
どうにかカラー(咬めないようにするえりまきみたいなもの)を着けて、トリミングすることに。
テーブルの上も爪切りもこわいのかおどおどしていましたが、その日は無理に触らずにシャンプーしてささっとカットして終わらせました。(所要時間1時間半くらい)
この子に対してひたすら「だいじょうぶだよ。いいこだね。」と声をかけ続けました。
そして月に一度のトリミングにくるようになって半年ぐらいになったころ、抱っこしても咬もうとしないし、嬉しそうにお店に来てくれるようになりました!
あきらめずに好きを伝え続けることがだいじ!好きじゃないと続けられません。
細かな作業ができる
手先は器用であればあるほどいいけれど、苦手なひとでも正直なんとかなります。
技術はやる気さえあれば3年以内でだいたい身につきます。
とはいえ1ミリ単位でこまかくハサミを使わなければいけないときもあるので、その一瞬だけでも集中できないといけません。
汚いものが触れる
わんちゃんがした排泄物のそうじもトリマーの仕事。なかには、ゲリの子がくることもあるのでそこに慣れないとやっていけません。
体験談
・バーニーズマウンテンドッグ(大型の毛がもさもさのわんこ)のブロー中(ドライヤーで乾かす)おしっこをかけられる。
・シャンプーが苦手な柴犬のブロー中に軟便をまきちらされる。(緊張しすぎると出ちゃう子います)。
・せっかくトリミングがおわったワンちゃんが犬舎にいるあいだにう〇ちをしてふみ荒らしまくる。洗い直し...。
働いていくなかで慣れるものですが、汚れる仕事もあると覚悟はしておいたほうがいいです。
人と話すのが得意
トリマーの仕事で切ってもきれないのが接客!飼い主さんとコミュニケーションがとれなければ、カットのスタイルも気に入ってもらえなかったりクレームの原因にもなります。
また、ワンちゃんの体調や状態に応じて、病院にいってもらうよう説明しなければしけないときもあります。
ことばを話せないワンちゃんのかわりに飼い主さんにワンちゃんがかかえる病気や異変を伝えるのはトリマーの大切な役目です。
向いていない人の特徴
動物よりお金が好き
トリマーの仕事は低賃金です。それでも続けられるのは動物が好きだから。好きな気持ちがなくなってしまった悲しい例を以下に紹介します。
お客さんや同僚トリマーに聞いたはなし
・自分のわんちゃんのトリミング中の様子を見に行ったら、店内でトリマーがわんちゃんのあごの下をつかんでひきずっている姿を見た。それ以来あごをさわるのをこわがるようになった...。
動物がすきな気持ちがあればこんなことはしないはずです。好きな気持ちが薄まるとこんなことをしてしまうのかもしれません。
体が弱い
体力勝負の仕事です。10キロ以上のワンちゃんをあつかったり、立ちっぱなしだったり、休憩がしっかりとれないことはよくあります。
私が知っているトリマーの7割以上が腱鞘炎や腰痛をかかえています。
長く働きつづけるには、マッサージや整体に行くなど体のメンテナンスが必須です。
もともと体が弱い人は、無理して忙しい職場で働くとからだをこわしてしまうので気をつけましょう。
トリマーの仕事がつらい人へ
つらいときに具体的にするべきこと
・休みをとる
・求人情報をみる
・転職する
長期休暇をとって旅行にいってみるとリフレッシュできます。それでまた仕事に打ちこめるならオッケー。
それでもつらいなら、求人情報をみましょう。未経験歓迎の求人情報もあるし、だいたいのサロンは実務経験があれば採用されやすくなります。
職場を変えてみたら自分の技術をもっとたかく評価してくれる職場に出会える可能性もじゅうぶんにあります。
おもいきってトリマーを辞めてしまうのもありです。ほかの仕事をしながら自分のワンちゃんやお友達のワンちゃんをカットするだけにして、趣味にしてしまうのも手です。
人間関係で悩んでいる人へ
トリマーは技術職なので、残念ながらガンコな人が多いです。
そんな人が上司だと、自分の実力を認めてもらえなかったり、理不尽に怒られることもあります。
ワンちゃんが好きでトリマーになったのに、上司の顔色をうかがって働いているとせっかく好きなことを仕事にしたのに楽しくなくなってしまいます。
つまり、こういう負のループが起こります。
1.上司からプレッシャーをうける
2.緊張と焦りでイライラする
3.ワンちゃんがそのイライラを読み取ってじたばたしてしまう
4.ワンちゃんが動くのでトリミングがすすまない
5.時間がかかるorうまくカットできなくて上司に怒られる。
こういう負のループを何度も繰り返すとだんだんトリミング自体がつらくなります。
そうなる前に、その職場をやめましょう。
ほかにもサロンはいくらでもあるので、もっとまわりに目を向けるべきです。