トリマー

トリマーとは?仕事内容や資格について【実体験】

2020年8月19日

この記事では、トリマー歴11年目のわたしがトリマーの仕事とはどんなものか実体験も交えて解説していきます。ちなみに4軒のトリミングサロンに勤務経験あり。現在は、都内某トリミングサロンに勤務。地区内で最も高値の施術料、雑誌掲載経験多数のサロンです。

わたし自身、11年前は「どうやったらなれるのか」「資格を取るのは大変なのか」など疑問だらけでした。

また、実際にコロナ禍で働いてみて、この仕事は無くならないなと感じました。そのわけについても触れていきます。

この記事を読むと以下のことが分かります。

  • トリマーの仕事内容
  • どうやってなるのか。本当に必要な資格は?
  • やっていて良かったこと/大変だったこと
  • コロナ後のトリマー職の展望について

トリマーの仕事内容

犬の美容師とはいえ、美容以外のことも行うのがトリマーです。仕事の一連の流れはこんな感じ。

  1. 飼い主さんにカウンセリング(ワンちゃんの病歴や体調、カットスタイルの確認)
  2. 爪切り、やすり、耳毛抜き(場合による)、耳掃除、肛門腺絞り
  3. シャンプー、ブロー
  4. バリカンとハサミでカット
  5. 写真撮影や体重測定
  6. お迎えに来てもらった飼い主さんに今日のワンちゃんの状態や様子をお伝えする。

実は大切なのは1と6。飼い主さんとのコミュニケーションこそ重要な仕事です。

耳掃除をしたときに汚れが多かったり、皮膚トラブルが起きていた場合お伝えします。実感として8割の飼い主さんは気付いていないことが多いので、よーく状態を見て、診察をすすめる場合もあります。

ワンちゃん本人はカットスタイルなんてわかりませんが、飼い主さんが気に入ってくれることがワンちゃんにとっての幸せに繋がるのでオーダー通りにカットすることが最重要。

カットの技術はもちろんだけど接客が大切なお仕事です。

どうやってトリマーになる?必要な資格は?

 

動物看護士と違って資格は必要ありません

ですが、独学ではなかなか技術は身につきにくく、就職の際「学校認定の資格保持者」という条件にしている所が多いので、専門学こ校に通うのが一番近道でしょう。私が実際に取得した資格は以下の通り。

  1. 専門学校認定トリマー資格
  2. 愛玩動物飼養管
  3. 愛玩動物救命士
  4. ホリスティックカウンセラー

1は学校卒業と共に取得できます。

2は自分で申し込んで取りましたが、学校のカリキュラムに含まれるところもあるようです。誰でも受験できる資格です。

3はおうちで飼ってるわんちゃんが熱中症やケガをしたときのに応急処置などの知識が学べます。

4はペットサロン公認資格でした。接客時にお客さんと話すときに使える知識が多め。

正直なところ、2以降は持ってなくても問題ないかと思います。働きながら勉強して取ることも出来るのでまずは学校で知識と技術を身につけるのが先決です。

よく言われる、あると就職に有利だとされる資格は以下の通り。

  • JKC(ジャパンケネルクラブ)公認トリマー資格
  • 自動車運転免許書

正直どちらも持っていなくても大丈夫です

JKCの資格を持っていなくても技術の高いトリマーはたくさんいます。トリミングサロンによっては、JKCの資格保有者を募集要項に入れているところもありますが、今はない場合が多いです。持っていれば良いかもしれませんが必須ではありません。大体の場合、面接後に実技試験を行うサロンが多いのでその際にきちんと技術を見せることができれば問題ありません。

運転免許は、送迎サービスをしているサロンでは重宝されます。つまり、持っていると送迎人員になるということ。カットをする時間より車を運転している時間の方が長い。みたいなことになりかねないので、むしろ送迎をしていないサロンの方がトリミングに集中できるともいえます。

 

やっていて良かったこと。大変なこと。

 

やっていて良かったことは以下のとおり。

  • 大好きな犬とたくさん触れ合える
  • 飼い主さんから頼りにされるのでやりがいを得られる
  • 仕事の成果をすぐ得ることができる

言うまでもなく毎日可愛いワンちゃんとふれ合えるのはこの仕事の良さ。仕事中に「可愛い」と何度もつぶやいてしまう仕事ってそんなに多くないはず。犬と触れ合ったり見つめ合ったりすると、人の母親と赤ちゃんが見つあったときに出るのと同じ幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が出るという研究結果もあるそう。

飼い主さんとの信頼関係を築けば、「あなたにお願いしたい」と頼ってもらうことができます。アドバイスを求められたり、相談をうけたり唯一の存在としてのやりがいを得られます。

綺麗になった愛犬を見るとほとんどの飼い主さんは笑顔で「ありがとう」と言ってくれます。自分の仕事をその場で評価されるのもやりがいに繋がります。

 

やっていて大変なことは以下の通り。

  • 基本土日も仕事。平日休み。
  • 咬まれることもある
  • 腱鞘炎や腰痛になりがち

サービス業なので基本的に週末は休めません。連休も関係なしなのでまわりの友人と休みが合わないです。繁忙期は年末なのでサロンによっては元日も仕事の場合があります。

ときには咬まれることもあります。しかし、咬まれるのは下手だから。咬まれないようにする術を覚えてこそのトリマーなので、これは技術次第。

人の美容師と同様、腱鞘炎や腰痛などで辞めてしまうひともいます。マッサージや適度な休みは必要です。

コロナ後のトリマー職の展望

新型コロナウイルス感染拡大予防のために、東京都では緊急事態宣言が発令されました。その際、トリミングサロンも休業要請が出たので、私が勤めていたサロンでは2週間ほど休業になりました。

外出を控えるひとが増えていた中、休業に入ることをお客様に伝えると「困る」というお声を多くいただきました。ほとんどのお客様が月に一度のペースでご来店されていたので、それがずれると爪が伸びてしまったり毛が伸び切って毛玉ができるなどしてワンちゃんの生活に支障が出ることが理由です。

休業があった分売り上げがひと月ほど落ちましたが、休業明けは予約が多く入り、売り上げも持ち直しています。そのわけは常連のお客様が変わらずに通ってくれているということです。

人の場合も一度信頼できる美容院を見つけたら、担当やお店を変えづらいようにトリミングサロンも別のお店に簡単には変えない人が多いのだと実感しました。

今後も、お客様との信頼関係を築けているトリミングサロンはずっと生き残るはずです。そのほかであり得ることとすれば、出張トリミングの需要が高まる。または、飼い主さんにお家でできるトリミング方法を指導するサービスがあれば一定のニーズを満たせそうです。

一度身についたスキルは永遠の財産です。トリマーの仕事は誰にでもできるわけではないので身につけると強みになるはずです。

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