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『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』感想、考察。実話をもとにしたインド映画。

2021年1月12日

インド映画『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』
を観ました。
実話を基にした物語で、夢をあきらめないピュアな心を思い出させてくれる映画です。

評価点74点

『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』作品情報

監督:ジャガン・シャクティ

キャスト:アクシャイ・クマール、ヒディヤ・バラン、タープスィー・パンヌー、ソーナークシー・シンハー、シャルマン・ジョーシー、ニティヤー・メネン、キールティ・クルハーリー

 

『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』予告

『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』あらすじ

インドの宇宙開発チームのリーダー、ラケーシュとスタッフのタラはロケット打ち上げ事業に失敗して、実現不可能といわれる火星探査プロジェクトに左遷される。
招集されたチームスタッフたちは新人ばかりなうえ予算も限られていた。全員で知恵をしぼりプロジェクト成功のために団結する。

 

 

『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』感想、考察

実話をもとにしたこの映画では、女性キャラクターたちがとても魅力的に描かれています。
出産を迎える若い女性ヴァルシャー(ニティヤー・メネン)、兵役につく夫を支える妻クリティカ(タープスィー・パンヌー)、ムスリムという立場で虐げられる女性ネハ(キールティ・クルハーリー)やインドの風習から抜け出して世界を目指す女性エカ(ソーナークシー・シンハー)です。

男性キャラクターでは、引退間際の男性と結婚できない冴えない男性パルメーシュワル(シャルマン・ジョシ)というおもしろポジションもばっちり。
音楽も相まって笑わされたなあ。劇場内も結構笑い声が聞こえていました。

そして主人公の女性タラ(ビディヤ・バラン)はふたりの子どもをもつ主婦。家事をこなし、夫に小言を言われながらやりがいある仕事に人生を捧げるキャラクターです。

彼女が夫に仕事をやめるように言われても、夢を追わないと生きている意味がない!といわんばかりにエネルギッシュに仕事に勤しむ姿からは勇気を貰えます。

これだけのキャラクターが居ながらさすがの存在感だったのがチームリーダーのラケーシュ役のアクシャイ・クマール。パッドマンの主演でおなじみの俳優さんですね。
彼の熱のこもった演技はやっぱり目を引きます。

8人それぞれのエピソードを交えつつ、火星探査ロケット開発という大筋のストーリーを盛り込んだ物語が130分の中でテンポよく展開されていました。

長尺が当たり前のインド映画の中ではそんなに長くないほうかもしれませんが、これだけ盛り込んで綺麗にまとめるのは本当に見事!

急いでるのに自分らで改装するの?!資金無いのに?!とかいろいろツッコミどころはあるんだけど、それはもうインド映画の勢いというかダイナミックな流れ中のひとつとして目をつぶりました。目をつぶれない人には気になる部分はあるかな。

それでも、きっちり感動する部分は盛り上げるし、実話をここまでエンターテインメントに仕上げたのは評価すべきところだと思います。

『パッドマン』も面白かったので同じ製作陣、さすが期待を裏切らないなと思いました。

「夢をあきらめない」というのがテーマでしたが、とても印象に残ったのが「夢は夜寝るときに見るものじゃない。君を眠れなくさせるものだ。」というセリフでした。

なんてアツい…。そして、誕生日のシーンではうるっときてしまいました。

「あなたがその夢をもったのはいつ?」とタラがチームスタッフに問いかけ、ここからが新しいスタートだとみんなの新しい誕生を祝うのです。
初心に帰る本当の意味を説いた素晴らしいシーンでした。

純粋な気持ちを蘇らせてくれる映画!観て良かったです。

※画像は映画.COMより引用

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