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『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』感想。新時代の青春映画

2020年8月24日

〔2020年8月24日投稿〕
 

 

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』鑑賞直後の感想

最高の青春映画!エイミーもモリ―も可愛い!笑って泣いて、あっという間だった!主演のふたりはもちろん、ほかのキャラクターも全員良い人というか個性豊かで悪い奴がいないのが良い。基本それぞれ好き放題やってる生徒たちだらけなのが観ていてすごく楽しいし、こんなティーン映画っていままであんまりなかったんじゃないかな。音楽も全部ノリが良くてあっという間だった。個人的にはどことなく笑顔がジャッキーチェン似のジャレッドが好きです!

評価★★★★★

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』考察、分析

卒業前の一夜でエイミーとモリ―の青春を凝縮し、彼女らの友情や成長を見事に描いた爽快な作品だと感じました。そしてこれからの人生でチャレンジし続けることの大切さが詰まった映画でした。

はじめから説明を最小限に、アップビートな音楽と個性豊かな生徒たちのおしゃべりが繰り広げられ、気づけばそのテンポにぐいぐいと引っ張られます。

エイミーとモリ―の関係性があまりに可愛くて、可笑しくて。ここまであけすけな下ネタ話を友達とした経験はないけど、共通のネタで泣くほど笑ったり、テンションが上がって周りが見えなくなってしまう姿には共感せずにはいられない。やはりこの辺りは女性監督の強さではないでしょうか。

それと、製作総指揮にアダム・マッケイとフィル・フェレルのふたりがいるのが大きい。(米国の人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」の製作脚本を務めた2人。)絶妙な下ネタとお笑い要素がバランス抜群でした。

将来何になりたのか分からない、とか自分がどうなりたいのか悩んでいる若者を描くとかではなく、モリ―は叶えたい夢に向けて細かく構想立てているし、エイミーはカミングアウトはまだなもののそれについては悩みの種ではなさそう。そのうえで、「思いっきり楽しむことをやりきる。」というテーマが面白い。

同級生たちも、国籍やジェンダー、思想にとらわれずに生きていて、それが普通だよっていうスタンスはまさに現代のあるべき姿といえるように思えます。現代の青春映画の新たな幕開けを感じさせる作品といえるでしょう。校内カーストはもう描く必要がない時代になったんだと痛感しました。

女優として活躍しているオリヴィア・ワイルド監督の初長編作品とはとても思えない。本作で監督としての才能が評価された彼女は、待機作としてアトランタ五輪女子体操選手の実話の映画化『Perfect』、フローレンス・ピュー、シャイア・ラブーフ、クリス・パインらが出演予定のサイコスリラー『Don't Worry Darling』などが控えているそう。絶対に観ます。

 

 

 

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』作品情報

【監督】オリヴィア・ワイルド

【脚本・製作】ケイティ・シルバーマン(『キューティーコップ』『ミッドナイトサン~タイヨウのうた~』等)

【製作総指揮】ウィル・フェレル、アダム・マッケイ、ジリアン・ロングネッカー

【撮影】ジェイソン・マコーミック

【音楽】ダン・ジ・オートメーター

【キャスト】ケイトリン・デヴァ―(エイミー)、ビーニー・フェルドスタイン(モリ―)、ジェシカ・ウィリアムズ(ファイン先生)、リサ・クドロー(シャーメイン)、ウィル・フォーテ(ダグ)、ジェイソン・サダイキス(ブラウン校長)、ビリー・ロード(ジジ)

 

※画像は映画.comより引用

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