
Amazonプライムオリジナル映画『ブラックボックス』観ました。
先はある程度読めちゃう部分はあるんだけど、それでもハラハラするしおもしろい!
エクソシスト風なボキボキ人間がほんとに怖かった…。
Amazon×ブラムハウス8作品のうちの1作品です。
評価60点
〔2020.10.20投稿〕
もくじ
『ブラックボックス』作品情報
監督:エマニュエル・オセイ・クフォー
キャスト:ママドゥ・アティエ、フィリシア・ラシャド、アマンダ・クリスティン、トシン・モロフンボラ、チャーメイン・ビンワ
『パラノーマルアクティビティ』シリーズや『パージ』シリーズなどのヒットシリーズをはじめ、ジョーダン・ピール監督の社会派ホラー『ゲットアウト』やリー・ワネル監督の新感覚アクション映画『アップグレード』などの製作を務めたジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクション×Amazonスタジオズによる全8作品中の1作品となっています。
主演のママドゥ・アティエは2021年公開予定のジュラシックワールドシリーズ新作(原題 Jurassic World:Dominion)に出演が決まっています。
『ブラックボックス』あらすじネタバレあり。
交通事故で妻を失い、残された娘と共に暮らす主人公ノーラン。彼は記憶を失ってしまい、元の生活に戻るため、友人らの助けを借りながらどうにか娘と暮らしていました。
そんな中、医師である友人のすすめを受けて記憶をとりもどす治療を始めることにします。
記憶治療の権威である中年女性の医師リリアンのもと、事故以来見るようになった悪夢のなかに入る体験をすることになります。
特殊な装置をつけて夢の中に入ったノーランは、結婚式でベールをあげた奥さんの顔がぼやけて見えなかったり、ベビーベッドに寝ている娘の顔がぼやけて確認できません。
そこにブリッジのような態勢で奇妙な動きをしながら近づいてくるおぞましい人物と遭遇する、という夢を繰り返し見ていました。
その治療の中で見ず知らずの女性とその娘が住む家を見たノーランは、不思議に思い実際にその家に訪ねていきます。
実際にそこに住む親子に会ったもののまったく思い出せず、自分が不倫をしていたのではないかと不安に駆られるのでした。
※以下ネタバレを含みます。鑑賞前の方はご注意ください。
夢の治療が続き、そのおぞましい人物と戦うようリリアンに促されます。意を決して戦おうと夢の中に入ったときに自分がノーランではないことに気づいてしまうのです。
ノーランの体にリリアンの事故死したはずの息子のトーマスの脳波が入っていたのです。
ノーランではなくトーマスとして目覚め、妻と娘に会いに行きますが、生前に暴力をふるっていたトーマスは妻から出ていくよう言われてしまいました。逆上し、妻を脅し娘に会おうとしたトーマスでしたが妻に後ろから頭を殴られてしまいます。
目覚めたときにはゲイリーのもとにノーランの娘のエヴァを迎えに来ていました。
母のリリアンと話し合い、夢の中でノーランを抹殺することに決めたトーマス。
ことの真相にたどり着いたゲイリーがエヴァを連れて病院に駆けつけます。
夢の中で戦っているノーランに呼びかけ、ふたりは脳内で熾烈な戦いを見せます。
そして夢から目覚めたのは、トーマスを封じ込めたノーランでした。
エヴァとふたりでいつもしていた手合わせをして再確認したエヴァは無事、もとの父親を取り戻したのでした。
その後、私利私欲のために装置を使い他人の体を利用したリリアンは捕まり、トーマスの妻子にも平穏が戻ります。
『ブラックボックス』感想、考察。ネタバレあり
前半はめちゃくちゃホラー!顔だけぼやけてるってけっこう薄気味悪くてそこも怖さを増幅させていた要素ではないでしょうか。
妖怪ののっぺらぼうって顔が無いだけでこわいもんね。
あとは、エクソシスト風のブリッジスタイルと関節ボキボキ音は気持ち悪すぎる…!
多分そのおぞましさに気を取られて伏線が張られていたのに見逃していた気がします。
途中まで進んで何となくオチに気づいたのは、怖さに慣れたのとこれまでの情報寄せ集めたらこうなるよねっていう感じでした。そんなに驚かなかったかな。
ただ、夢の中の存在が自分じゃなかったっていうところまでは何となく読めたものの、その先の暴力夫の暴走までは想像してなかったので心底恐ろしかったです。
たぶん前半の怖さよりもなによりこの映画で一番怖かったのは「死んだ夫が帰ってきたのに感心なしか?」と妻に迫るシーンでしょう。
相手が良い旦那だったとして、愛していたひとが帰ってきたとしても、姿が別人になっていたら怖いし暴力夫だったんならなおさら恐ろしい!うしろから殴ってくれてすっきり!
あとは別人の体に息子の脳波を入れた母親の怖さもある。まったく共感できない精神状態ですね。
先は読めたものの、スリル満点で最後は父娘の絆にほっとできる映画だったので十分おすすめできる映画だと思います。
Amazonプライム限定なので会員の人はぜひ。
※画像はIMDbより引用