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Netflix映画『サイトレス』感想、ラスト解釈。あらすじ【ネタバレあり】見えない系サスペンス!


Netflixで映画『サイトレス』を観ました。
見えない系サスペンス!ハラハラしたけどオチは物足りない…。
それにしても主人公強いな。
評価点60点

 

『サイトレス』作品情報

監督:クーパー・カール

キャスト:マデリン・ペッチ、アレクサンダー・コック、ディセンバー・エンスミンガー

主人公のエレンを演じているのはNetflixドラマ「リバー・デイル」に出演しているマデリン・ペッチです。この映画の肝ともいえる、孤独な主人公の悲痛な姿を見事に演じていました!

 

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『サイトレス』ざっくりあらすじ【ネタバレあり】

バイオリニストのエレン(マデリン・ペッチ)は何者かに襲われ、視力を失ってしまう。
兄が手配した介護士クレイトン(アレクサンダー・コック)に連れられて仮住まいのアパートで生活することになる。
盲目の生活を支えてくれるクレイトンにエレンは少しづつ心をひらいていくのだった。

ある夜、言い争う声が聞こえ、隣の住人夫婦の関係が上手くいっていないことを知ったエレン。
翌日になって、隣人の奥さんであるラナ(ディセンバー・エンスミンガー)を家に招いて話を聞いた。彼女は去り際に意味深に「誰も信じてはいけない」と告げて去っていったのだった。高圧的な旦那の存在と、ラナの顔に傷があったことで心配になるエレン。

クレイトンに隣の様子を見てもらうように頼み込んだ。警官が事情を聞きに隣室を尋ねるが傷はなく、心配することはないと言われてしまう。

またある日、何者かが家に侵入して首を絞められるエレン。

気を失ったところに警官が来たが、外傷はないと言われる。犯人の足跡はエレンより小さく、動機があることから友人のサーシャではないかと警官は疑っていた。
自分がいうことを信じてくれない警察に憤り、パニックに陥ったエレンはベランダから飛び降りて自殺を試みる。

※以下ネタバレあり

しかし意識が戻るとそこは防音壁でおおわれた部屋だった。スピーカーからはいつも外から聞こえる音が流れている。

足場を見つけてよじ登ると飛び降りたはずのベランダがそこにあり、自室へと戻ってきた。謎の施設に隔離されていることがわかったエレンは、ラナに真相を聞き出そうとする。しかし、ラナの夫が阻止しに来てしまった。

クレイトンはPTSDのせいで視力を失ったエレンを助けたいと言い聞かせる。「2秒で戻る」と言ってテーブルを2回叩いた仕草が看護師や警官の仕草に重なり、クレイトンが全員演じていたのだと気づいてしまったエレン。

エレンは意を決して隙を見てクレイトを鈍器で殴って気絶させた。ラナに、クレイトンは兄だと知らされる。

逃げ道へと向かうエレンだったが、クレイトンに見つかってしまう。クレイトンは過去の話をはじめる。彼は、母親が死んだあと父親に3年半地下室に閉じ込められていた。そこで通気口から聞こえてきたのがエレンが弾いたバイオリンの演奏だったのだ。クレイトンは唯一の希望だったエレンを手に入れる為に連れてきて監禁していたのだと。

隙を見てクレイトンをスタンガンで眠らせ逃げようとするエレン。通気口にはエレンが目にかけられた化学薬品の小瓶があった。

意識を取り戻したクレイトンが再びエレンに襲い掛かる。エレンは先ほど口に含んでいおいた化学薬品をクレイトンの顔に吹きかけて、逃げ出すことに成功する。

~ラストシーン~
6ヵ月後
ドレスを着てバイオリンを手に取り、ステージへ向かうエレン。

 

『サイトレス』感想。ラストの解釈。ネタバレあり

この手のサスペンスは最初から疑ってかかるからもう騙されることはないのかもしれない…。
見えないんだから、はじめから全て嘘の可能性があるって想像できますよね。本作も予想通りのラストというか、やっぱり全部あいつだったのか…。っていうオチでした。

ただ、真実が明らかになったあとのスリリングさはなかなか面白かった!目が見えないながら格闘する主人公が強い!そんなうまくいく?って突っ込みたくなるところは無くはないけれど…。
特にあの薬剤は口含んで大丈夫なの…?

結局全て介護士が複数の人のふりをしていたという事でしたが、映像でアジア系の医師や黒人の警官、メキシコ系の救急隊員など人種が違うキャラクターが登場している点が、観る人をミスリードする仕掛けだと言えます。
そして、エレンの元夫が服役していてその仲間の犯行だというエレンの推測もひっかけです。
さらに電話がつながらない友人のサーシャにずっと電話をかけ続けているのも、登場していないサーシャがまるで関係しているように見せる演出です。

こうして書き出してみると結構演出が巧みな気がしてきましたが、なんといってもイケメンのクレイトンが怪しすぎた…!あとテレビが映らなかった所からして、外界から遮断されているというのが早めに分かります。

クレイトンが黒幕だったと言うことで、つまりはじめに電話をかけてきたのも弟ではなかったということでしょう。電話口にクレイトンも出て話していましたがあれは一人二役演じ分けていたということになります。おそらくエレンの電話は全てクレイトンへと繋がっていたということです。

ラストシーンでは、エレンがドレスを着てバイオリンを手にステージ向かいます。
少女のころバイオリンで有名になったものの、過去には戻らないと言っていたエレンでしたが再びステージに立つ姿からは、強くなったエレンの未来が伺えます。
「なにか手伝いましょうか」と聞く男性を断る姿は、視力が戻らなくても自立したと感じさせるシーンだと感じました。

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