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Netflix映画『獣の住む家』感想、考察。ネタバレあり。ホラーというより社会派ドラマ!



Netflix映画『獣の棲む家』を観ました。
ホラーと思いきや社会派ドラマでした。前半はしっかり怖いけど、ホラーを求めて観るには適さない映画です!
個人的には現代社会の闇に触れた見ごたえのある映画だったのでおススメ。

評価点68点  
 〔2020.11.11投稿〕
 

Netflix映画『獣の棲む家』作品情報

監督:レミ・ウィークス

キャスト:ウンミ・モサク、ソープ・ディリス、マット・スミス

国内外映画サイト評価

【IMDbスコア】 6.4/10
【RottenTomatesスコア】TOMATOMETER100% AUDIENCESCORE79%
【映画.com】3.5/5
【Filmarks】3.1/5 

Netflix映画『獣の棲む家』感想、考察。ネタバレあり。

アフリカ難民である夫婦が命懸けで亡命し、英国のとある一軒家で暮らすことになります。その家で、次々に不思議な事象が起きるホラーサスペンス映画です。

アフリカからボートで亡命する道のりがあまりに苦難で、紛争地帯から逃れてきた夫婦に感情移入と同情の気持ちが増す序盤。

「彼らには幸せになってほしい…。」と切に願うも虚しく、恐ろしい霊的現象に苦しまされます。

壁の中に何かがいるという設定にリアリティがあって、2人には子供がいたという伏線の貼り方もうまいのですっかり引き込まれて観てしまいました。

民族の呪いという話が出てきてからは怖さはそれほどなく、宗教色が強まりこの映画の本質である社会派の一面が見え始めます。

子どもは2人の実の子ではなく、亡命する際の車に乗り込むために利用したほかの人の子どもだったというオチとなっています。

亡命に対して知識や経験がそうない日本人であればこのオチには気づけないのではないでしょうか。
どんな手を使ったとしても抜け出したい地獄のような紛争地帯で暮らした経験はないので、まったく考え及びませんでした。

生き残るためになんでもするという状況であっても、母娘を引き離すのは決して許されることではありません。

そりゃ祟られるよな…。

一見ただのホラーと思いきや、社会派の側面を持つ見応えのある映画でした。

上記の作品情報に書いたように、日本国内の映画評価サイトでの評価が高くないのは「難民」への日本人の理解度の低さが影響しているように解釈できます。

また、邦題が『獣の棲む家』というのもホラーっぽい煽り方で、ふたを開けるとホラーじゃなかった。というホラー目当てで観た人ががっかりした結果ともいえます。
原題の『HIS HOUSE』の方が内容に適切なタイトルだと言えます。

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