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Netflixドキュメンタリー『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』感想、考察。想像を遥かに上回る感動的なドキュメンタリー!おすすめ。

Netflixで『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』を観ました。
まさかタコに泣かされるとは…。
見事なドキュメンタリー作品でした!
評価90点   

『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』作品情報

監督:ピッパ・エアリック、ジェームズ・リード

キャスト:クレイグ・フォスター

2021年アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされている作品です。

『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』あらすじ、解説

南アフリカの美しい海を舞台に、映像作家の男性と1匹のタコの約1年間にわたる交流を描いたドキュメンタリー。映像作家のクレイグ・フォスターは人生に疲れ、癒しを求めて南アフリカの海に潜る日々を送っていた。そんなある日、海中で1匹のタコに出会った彼は、その驚異的な生態に魅了され、毎日そのタコのもとへ通い始める。クレイグはタコとの特別な絆を築いていく中で、自らの人生を見つめ直していく。第93回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。Netflixで2020年9月7日から配信。

映画.COMより引用

『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』感想、考察【ネタバレなし】

まさか、タコに泣かされるなんて思っていませんでした…!
当然ながらこの作品を観るまではタコに注目したことがなかったし、自分がタコについて無知だったことを痛感させられました。

ドキュメンタリーなのにとてもドラマティックで、最高のラストに感動で胸がいっぱいになる作品です。

タコの生態について

まずこの作品で驚かされるのがタコの生態について、かなりレアな映像を詳細にカメラに納めていることです。

様々な色や形状に姿を変えるタコの変化はとても目を見張るもので、だんだんとタコのイメージが変わっていきました。意思を持ち、学習を重ねながら賢く危険な海を生き抜くタコの姿を観ることができます。

まるでロマンス映画かのようなドラマティックな主人公の男性とタコの出会いのシーンがあり、中盤でタコの生態について少しずつ語られます。主人公の男性もタコについて知識がはじめからあったわけでなく、彼女(タコ)と出会ったことで興味がわいて学んでいったという流れに先が気になってしまいます。

そして、日数のカウントがシーン毎に進んでいくにつれてタコに感情移入が進み、「彼女は一体どうやって死ぬんだろう?」と気になってどんどん引き込まれていきました。

タコの寿命は1年ほどだそうです。そしてラストに進むにつれて、大きな山場を乗り越え感動のラストを迎えるのです。

ドラマティックなタコとの交流

本作がただの生き物の生態観察映画に留まらないのは、やはりタコのことを愛情深く見つめ続けた主人公の視点と、彼の人生の転機に関わったというストーリー展開だと言えます。

主人公の男性が人生に迷い、他者との関わりから離れたがっていた時にタコと出会います。
表情すら感じられるタコの生き生きとした姿から主人公が生命の神秘や強さを学び、実生活の中で大切な人に向き合うようになっていくのです。

自然の生き物であるタコに鑑賞しすぎないように距離をとりつつも、彼女が明らかに心を許しているような姿がとても愛らしくて、ふたり(?)の距離はどんどん縮まっていきます。

そんな時にも刻一刻と1年間の寿命はカウントダウンを刻みます。
彼女がピンチに見舞われたとき、自然の節理を無視すべきではないという葛藤を抱えながら男がとった行動とは…。これはぜひ観てほしい。

ドキュメンタリーとは思えない奇跡のような感動のラストはとてもドラマティックで印象的です。
タコへの印象がガラッと変わる一作。おすすめです。

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