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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をにわかファンが観た感想、考察。ネタバレあり。

2021年4月14日

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観ました。
にわかながらとっても興奮しました!
言うことなしの最終作でした。
評価90点   

※画像はIMDbより引用

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』作品情報

総監督、企画、脚本、原作:庵野秀明

監督:鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏

キャスト(声優):
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、清川元夢、関智一、岩永潤子、長沢美樹、子安武人、優希比呂、大塚明夫、沢城みゆき、大原さやか、伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一、内山昂輝、神木隆之介

『シン・エヴァンゲリオン劇場版 解説

庵野秀明監督による大ヒットアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの最新作にして完結編。1995~96年に放送されて社会現象を巻き起こしたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築し、4部作で描いた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。2007年に公開された第1部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、09年の第2部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、12年の第3部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に続く今作は、「新劇場版」シリーズの集大成となる。テーマソングは、これまでの「新劇場版」シリーズも担当した宇多田ヒカル。ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

映画.comより

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』感想、考察。ネタバレあり。

私は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観るために、序、破、Qを急いで観てから映画館に行った完全なるにわかファンですが、にわかなりに感動したので感想を書いていきます…!

迫力ある戦闘シーンやアングルのかっこよさなど冒頭から引き込まれていったのですが、ラストにかけてもはや芸術の域という印象を受けました。

内容に関しては、前の作品からいえることですがおそらくすべてを理解できてはいません。
つまり、人類補完計画とは個人という概念を失くしてしまうという解釈でいいのでしょうか…

結局のところ論理的に理解できなくても、シンジも、綾波やアスカ、カオルくんも全員解き放たれたのだなとわかったので十分でした。

そして現実に戻ったあのラストは完全に「終劇」で、少しさみしくもなったのでした…。

なぜ、私がちゃんと理解も出来ていないのに楽しめたかというと、先日放送されたNHKの密着番組プロフェッショナルの庵野秀明監督の密着の回を見たからです。

アニメシリーズの終わり方がどうしてああいった形だったのか、その後に劇場版を製作することになった経緯などを4年もの密着期間のなかで明かされていました。

中でも印象的だったのが、庵野監督の父親とのエピソードです。

職場で片足を失った父親が社会への不満を抱いていたことが明かされており、自分に対して関心が薄かったのだそうです。

エヴァンゲリオンシリーズの中では、碇シンジと碇ゲンドウの冷え切った父子関係が度々描かれています。ゲンドウの冷たさやシンジの孤独感などが庵野監督自身の経験から来るもののように思えて仕方ありません。

父親にただ褒められたいシンジは、庵野監督の子ども時代に重なります。一方で、若き日のゲンドウが葛藤するシーンでは、「人はその時々で主張を変える。

それはその時々で感じることが変わるから仕方ないのかもしれない。けれどそんな社会に馴染めない。」というようなセリフがありました。

ここは、庵野監督が実際に「庵野を殺すためのスレッド」を上げられて病んでしまったことが反映されているように思えます。

そして本作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でついに、シンジとゲンドウが対話をすることで物語は終息へと向かうのです。
つまり、エヴァンゲリオンシリーズは庵野監督自身の心の闇を映し出していたのではないでしょうか。

しかし、ただ自分の経験や思いを形にしたからと言って必ずしも、良い作品が出来るわけではありません。

そこには、「観る人を驚かせたい」という思いと、スタッフの方たちの度重なる試行錯誤の末にこぎつけた最終作なのです。

そして、苦難の末ようやく作り上げた本作が無事公開して絶賛されているという現状がもう感動的ではないですか。
しかも、興行収入74億2624万3700円、観客動員484万8041人を記録。興行収入・観客動員ともにシリーズ最高記録を更新中となっています。(2021年4月12日時点)

エンドロールにもの凄い数の関係者の名前が流れ、拍手を送りたい気持ちでいっぱいになりました…!(初日は拍手が起きたのかな?)

実は、アニメシリーズを観始めました。オープニングからかっこいい…。まだ私の中でのエヴァンゲリオンは終わりません。

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